[CloudWatchメトリクス] 複数ユーザーで同じグラフを共有できるようにする
こんにちは、CX事業本部 IoT事業部の若槻です。
今回は、Amazon CloudWatchメトリクスで、複数ユーザーで同じグラフを共有できるようにする方法を確認してみました。
メトリクスのグラフを表示するのは少し大変
Amazon CloudWatchメトリクスで、AWSサービスの既定のメトリクスやカスタムメトリクスをグラフ表示したりカスタマイズしたい場合は、下記のような操作を行う必要があります。
- メトリクスを選択
- ディメンジョンを選択
- 統計期間を選択(1 Minute、5 Minutes、1 Hour、など)
- 統計方法を選択(Average、Max、Count、など)
しかしこれにより表示されるメトリクスのグラフは、同じAWSアカウント上であっても異なるユーザーで共有されないため、グラフ作成はユーザーごとに行う必要があります。(さらに、作成したグラフ表示はCookieに保存されるためセッションが削除されたら同じユーザーでも再作成が必要となります。)
ですが前述したように操作手順がいささかあるため、不慣れなユーザーにとって自分でグラフを作成するのはハードルが高いです。これが複合グラフともなるとさらに手順が増えるため尚更難しくなります。
そこで、誰かがグラフを1度作成して共有するだけで、複数ユーザーで同じグラフを参照できる方法について確認してみます。
グラフを共有できるようにする
以下の2通りの方法について確認します。
- グラフをダッシュボードに追加する
- URLを共有する
グラフをダッシュボードに追加する
まずは、Amazon CloudWatchダッシュボードを使用した方法です。
ダッシュボード化したいグラフを表示したら、[Actions]-[Add to dashboard]をクリックします。
モーダルで[Select a dashboard]で[Create new]をクリックします。
ダッシュボード名を指定したら[Create]をクリックしてダッシュボードを作成します。
[Add to dashboard]をクリックしてグラフをウィジェットとしてダッシュボードに追加します。
ダッシュボードに追加できました。
ウィジェットの位置やサイズを調整したら、[Save dashboard]をクリックしてダッシュボードを保存します。
他のユーザーで同じAWSアカウントのCloudWatchのダッシュボード一覧にアクセスすると、先程作成したダッシュボードがありますね。選択します。
ダッシュボードの内容でメトリクスのグラフを表示できました。ちなみに表示期間はウィジェットごとの既定の設定はできないようです。
URLを共有する
次はメトリクスのグラフのURLを共有する方法です。
ダッシュボード化したいグラフを表示したら、[Actions]-[Share]をクリックします。
すると共有用のURLが表示されるので、他のユーザーに共有します。
下記が今回コピーしたグラフですが、この中にグラフのメトリクス、ディメンジョン、統計情報などが含まれています。このURLをブックマークしておいて、AWSアカウントにサインイン後にURLを開けば欲しいグラフをすぐに表示できるようになります。
https://ap-northeast-1.console.aws.amazon.com/cloudwatch/home?region=ap-northeast-1#metricsV2:graph=~(metrics~(~(~'StateMachinePublish~'temperature~'Site~'site_01~(id~'m1)))~view~'timeSeries~stacked~false~region~'ap-northeast-1~stat~'Average~period~60);query=~'7bStateMachinePublish2cSite*7d
他のユーザーでURLにアクセスするとグラフを表示できました。
ダッシュボードはパブリックに共有もできる
ちなみにIAMユーザーを使わなくても、AWSアカウントにアクセス不要でパブリックにダッシュボードを共有する方法もあります。詳細は下記をご確認ください。
以上